2020/09/20 14:56
米連邦最高裁判事で最高齢のルース・ベイダー・ギンズバーグが、9月18日、すい臓がんのため87才で死去しました。
RBGのことを、つい最近知ったばかりの無知極まりない私は、その偉大なる功績や生き様を知りたくて、さっそく彼女のドキュメンタリー映画『RBG 最強の85才』を観ました。
女性差別や人種的少数派の権利向上のために戦い続けてきたRBGは、声を大にして積極果敢に自己主張するタイプではなく、むしろ真逆の、控え目で物静かな性格だったそうで、ゆったりと落ち着いたトーンでインタビューに答える姿からもうかがい知れ、そんな人柄が何より魅力的でした。
RBGがここまでの地位に登りつめた背景にある凄まじい努力は、とても真似できるものではなく、尊敬の念しかありませんが、その支えとなった、母親から繰り返し聞かされたという2つの教えについて、私もこれからの人生の教訓としたいと思いました。
◆Be a Lady(淑女であれ)
怒りなどの不毛な感情に流されるな
◆Be Independent(自立せよ)
白馬の王子様と出会って幸せに暮らすのもいいけれど、自立も必要
「Be Independent」は、今のところまあそれなりに確立できていますが、「Be a Lady」は難しい課題です。
仕事で自分の意見が通らなかったり、上から一方的に何かを押し付けられたり、とにかく何か気に食わないことがあるとついカッとなって感情的になってしまうので。
特に最近は、年齢的なところからくる自律神経の乱れもあるのか?カッとなりやすい自分を自覚しています。
「議論に勝つには怒鳴らないこと」を肝に銘じ、ほんの少しでもRBGを目指していきたいです。
何から何まで素晴らしいRBGですが、料理が下手(お子さんの証言より)といった苦手なこともあったり、ちょっとした世間話や友達と長電話したりすることもないという、いわゆる人当たりの良いタイプではなさそうな印象(特に若い頃は)ですが、決してコミュ障ではなく、中でも、結構ガチガチの保守派のスカリア判事と仲が良かったというエピソードには驚きました。
政治的思想が正反対の人とそんなに仲良くなれるなんて、私には考えられないことですが、そういうことが出来てしまう人であることが、またRBGの特別たる所以なのでしょう。
心からご冥福をお祈りします。
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>>結果精神的にも安定が得られて良かった
私は専業主婦の経験がないから、このコメントは興味深いです。
日本の家庭は、まだまだ女性のほうが圧倒的に家事をして、しかも働きにも出ているという状況なので、結婚している女性はとにかく忙しい印象ですが、忙しくしながらも精神的安定が得られているんですね。
やっぱり「自立」は大事ですね。
>>考え方が違っても「この人とはダメ」と決めつけない
些細な会話でも、その人の根本的な思想が垣間見えたりするもので、そこが自分とはかけ離れた考え方だと「無理」ってなっちゃいますよね~
RBGは、真に心の広い方なんだなと、人間の器の大きさが違います。