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 氷上の王、ジョン・カリー


「芸術」としてのフィギュアスケートを確立した、伝説の男子フィギュアスケーター、ジョン・カリーのドキュメンタリー映画『氷上の王、ジョン・カリー』を観ました。

エイズを発症し、44歳で亡くなったジョン・カリーの現役時代の貴重なパフォーマンス映像とともに、彼と関わりの深かった人たちのインタヴューや、彼が友人に宛てた手紙などから、その人物像を掘り下げています。

スポーツ的な要素よりもアート的な要素がより高いフィギュアスケーターが好みな私ですが、恥ずかしながら、その開拓者であるジョン・カリーの存在は、この映画で初めて知りました。
色々な側面からスポットを当てていますが、ジョン・カリーという人物を何より物語っているのは、やはり、パフォーマンス。

特に、アマチュア選手からプロに転向し、自分のカンパニーで滑った演目は、その時その時の、ジョン・カリーのやりたかったこと、魅せたかったことが全て詰まっていて、今観ても全く色褪せていないどころか、その芸術性は息をのむ美しさ!
そして、綺麗な体のラインを活かした衣装がとてもよく似合っていたのも印象的。
自分の魅せ方がわかっている、セルフ・プロデュース力の高さも、アーティストには必要な要素だと改めて感じました。

生オーケストラをバックにパフォーマンスするなど、豪華な演出も含めてフィギュアスケートの美を追求し、完璧を求めるがあまりに心を病み、うつに苦しむ姿は、ジョン・カリーに限らず、芸術性を追い求める職業の人にはありがちなパターンで、彼もその一人だったのかと…。
そして、その背景には、同性愛差別、父親との関係など、重たい事実を抱えていたことは確か。

ジョン・カリーの残した作品は、どれも素晴らしいことは間違いありませんが、中でも、ジャンプやスピンといった、分かりやすい“派手”を一切入れず、ただ滑るだけで表現する『ムーンスケート』は、斬新で美しくて切なくて、一番心に刺さるパフォーマンスでした。
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comment

しましま さん

ジョン・カリーのパフォーマンスは、映画館の大画面で観たいですよね~。
実際、映画館まで観に行ってよかったと思いました。
作品の上映時間もコンパクトでしたし。

公開が終わってしばらく経つので、もうすぐ配信されそうな感じがしますが~~
もうちょっと待ってみましょう~~

枝龍さん

ちょうどこの映画が始まった頃イギリス行きなどでバタバタしていて見逃してしまいました。
私もフィギュア好きだけど彼のことを知らないのでとても見たいです。
しかし、ああ、大きいスクリーンで見たかった・・・!!!
しかもまだ配信もされてないし、つくづく残念。。。

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