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 カルト集団と過激な信仰
今、日本で話題の旧統一教会をはじめ、世界各地に存在するカルト宗教の実態に迫るドキュメンタリー『カルト集団と過激な信仰』を観ました。

数あるカルト宗教の中でも特に有名な7つの集団を取り上げ(とはいえ、私は初めて知る集団がほとんど)、元信者や現役信者へのインタビューから、その特異な信仰の数々が暴かれます。

それぞれ細かい宗教観は違うけれど、どの集団も教祖の都合のいいように聖書を拡大解釈し、教祖のやりたい放題になっているのが恐ろしい。

「修行」という名の様々な虐待で徐々に洗脳し、脱会した者は、たとえ家族であっても信仰者と接触してはならない。
その取り決めのせいで家族と絶縁状態の元2世信者など、親が信者ゆえに自動的に信者扱いとなる2世信者問題も深刻です。

印象深かったのは、FLDSという集団のエピソード。
教祖が投獄されたことで信者がどんどん減り、集団は衰退、貧困に窮している状況を見かねて、救いの手を差し伸べる中立者が現れ、その活動に賛同した元信者も加わり、信者と信者ではない人たちが何とか接点を持とうとしているという内容。

訳の分からない信仰の人とは、関わるどころかむしろ避けようとするのが普通ですが、どんな信仰であろうと困っている人がいれば助けるというその精神に胸打たれます。

いわゆる「推し活」も、推しを教祖として崇める宗教っぽい要素があると常々思うのですが、推しがいるから変な宗教にハマらなくて済んでいるという見方もできるかも。

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