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 グリード ファストファッション帝国の真実


ファストファッション・ビジネスでトップに登りつめた一人の男、リチャード・マクリディ卿(スティーヴ・クーガン)の栄光と衰退を描いた映画『グリード ファストファッション帝国の真実』を観ました。

実際のファストファッション業界でも問題になっている、発展途上国の人材を不当に安い賃金で働かせて利益を出すという金儲けの裏事情をはじめ、主人公リチャードのあまりに独裁的かつ非人道的なビジネスのやり方は、見ていて吐き気がするほどひどい!

リチャードの原動力は、「金」と「自己顕示欲」の異常なまでの執着で、その人となりの背景には、「ああ見えて、繊細でシャイな子」と言う、リチャードの母親の発言から、人一倍臆病な自分へのコンプレックスがあり、それを周りに見破られてバカにされないように、見下されないようにするための最大の防御なのでしょう。

しかし、作品では全く同情の余地なく主人公のキャラが描かれており、ここまで容赦ない悪役としての主役は珍しいのでは(?)と思うほど。
こんな有害な人間は早く消えてほしいと願うばかりですが、この作品のオチが、これまた恐ろしいというか何というか。

他にも、リチャードの娘が出演しているリアリティショーの撮影シーンで、あらかじめ用意されたセリフや演出どおりにいかなくて撮り直したりする、リアリティショーの舞台裏の暴露なども盛り込まれ、ブラックなユーモアを交えて人間社会の裏側にフォーカスしたこの作品、全体的には、もっとエッジが効いているかと思いきや、そうでもなかったのが残念です。

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