2022/03/25 22:19

推し俳優コリン・モーガン出演&今年度アカデミー賞最有力候補と話題の映画『ベルファスト』を、公開初日の初回上映を狙って観に行きました。
1969年、北アイルランド・ベルファストを舞台に、北アイルランド紛争の始まりと混乱の中に生きる、9歳の少年バディ(ジュード・ヒル)とその家族の物語。
予告編の映像から、コリンの役どころ、ビリーはバディ家と対立しているのは明らかで、てっきり、カトリック信者を排除すべく容赦ない攻撃を仕掛けるプロテスタント系武装集団のリーダー、ビリーVSカトリック信者のバディ家、という構図かと思いきや…、え?
バディ家も宗派はプロテスタント?!
つまり、バディ家もビリーもプロテスタントだけど、バディ家は宗派の対立は望んでおらず、お互いに共存したいと思っていて、実際、そんな生活を送っていたのに、ビリーを中心とした一部の暴徒化したプロテスタント信者が荒れ狂い、生活が一変してしまったというお話のようです。
予想に反する展開で、なんだか頭が混乱してしまいましたが、だぶんこの解釈で合っているかと…。
緊迫する激しい紛争シーンがありつつも、全体的には、純粋なバディの、子どもらしい子どもっぽさに心がほんわかしたりキュンとしたりする作品に仕上がっています。
バディの周りのキャラでは、バディの可愛らしい悩みを聞いてあげては、変なアドバイスで励ますお祖父さん(キアラン・ハインズ)が特にお気に入り。
近所の住民たちとの家族みたいな人間関係も印象的で、この作品の「平和」を象徴する意味もあり、とても好意的に描いていますが、人間関係という視点では、そういうのを窮屈に感じるタイプもいるので(私はどちらかというとそっちです)、ちょっとうっとおしいと感じる人もいるのかなぁとも思ったり。
でも、やっぱり、コリンファンとしては、一番の感想は、コリンの出番が少ない、少なすぎる(!)に尽きます。
前もって分かってはいたけれど…、一足先に観終わっている欧米のコリンファン作成のコリン出演シーンのコラージュで観たとおりの映像だけで…。
ただ、コリンはこの悪役(初めての悪役!)を、存分に楽しみながら演じていたことは分かります。
その様子がスクリーンからにじみ出ているのを感じました。