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 TOVE/トーベ


”ムーミン”を生み出したフィンランドのアーティスト、トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』を観ました。

アーティスト一家に生まれたトーベは、厳格な父親からの一方的なアート哲学に耐えられず、第二次世界大戦後、家を出て独立、その後、スナフキンのモデルとも言われているアトスとの出会い、女性に恋するきっかけとなったヴィヴィカとの恋愛を通じて変わっていくトーベの姿を、主演のアルマ・ポウスティが繊細に演じています。

この作品を観るまで、トーベ・ヤンソンはシャイなイメージを勝手に抱いていたのですが、実際はかなり積極的というか、感情の赴くままに行動する人で、その姿は、特に恋愛においては”積極的”に見えます。

トーベがアトスと出会った当時、アトスは結婚していましたが、そんなの関係ねーと言わんばかりにガンガン押していたし、ヴィヴィカとの出会はヴィヴィカが誘導してその流れに乗った形ですが、ヴィヴィカが結婚しているという事情は全く気にならない様子でした。

最近の日本では、芸能人が不倫しようものなら、世間からこれでもかというほどボッコボコに叩かれる風潮がありますが、トーベがもし今の時代に生きていたら、どうなってしまうのか?
フィンランドでは、そのあたりはもっと寛容なのでしょうか?

トーベは、アーティスト気質で自由奔放な生き様が印象的ですが、家を出た後、廃墟同然の部屋を借りて、自分で修繕し、アトリエ兼住居に見事に変身させるDIY技術も持ち合わせています。
トーベの趣味に改装されたその部屋は、とても素敵なインテリアで、そして実は、この部屋のように、私はヨーロッパ映画によく出てくる広~~いワンルームの間取りに密かに憧れています。
日本ではこんな間取りの部屋は滅多にないのが残念です。

恋愛では、傷ついたり傷つけたり、切ない想いをたくさん経験しつつ、愛する誰かとともに生きたいと願うトーベですが、DIYもできるし、いざとなると一人でも生きていける独立心旺盛なところがとても魅力的です。

トーベの恋愛や親子関係がメインのストーリーで、ムーミンやムーミン以外の絵画作品など、作品にはあまりフォーカスされておらず、個人的にはもっと作品が見たかったです。

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