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 ネクスト・イン・ファッション
アマチュア裁縫家たちが洋服作りの腕を競うコンテスト番組『ソーイング・ビー』絡みで、コリン・ファン仲間のしましまさんからおススメされた『ネクスト・イン・ファション』を観ました。

こちらは、すでにプロとして活躍しているファッション・デザイナーたちが、更なる高みを目指し、優勝賞金25万ドルと高級ファッション・ウェブ・サイト「NET-A-PORTER(ネッタポルテ)」でのコレクション展開の権利取得をかけて争う、ハイレベルなコンテスト番組です。

毎回、お題に沿って制限時間内に洋服を作るという概要は『ソーイング・ビー』と同じですが、『ネクスト・イン・ファション』の出場者たちはバリバリのプロなので、アマチュアとは比べものにならないハイ・クオリティ&ハイ・ファッションな作品を仕上げてくるのが見どころ!
でも、なにより、この番組の一番の面白さは、趣向を凝らした出場者たちの競わせ方!

優勝するのは一人ですが、番組の中盤までは、敢えて二人一組のペアを作り、ペアでの勝ち抜き方式で進行します。
それぞれが組む相手は、初顔合わせではなくそれなりに知っている関係のようですが、それでもライバル同士が組んで一つの作品を作るとなると、個人の才能よりも、お互いのセンスの違いをどうすり合わせ、どこに着地させるかというチームワークがとても重要な要素となり、二人の関係がうまくいっていないと、作品の出来にもそれが表れてしまうのが面白い。

ペアの争いである程度人数が絞られた中盤からは、ペアを解消し、いよいよソロでの争いに突入します。
すると今度は、ペアの時は相棒のおかげでなんとなく隠せていた個人のウィークポイントが露わになり、二人だったからここまでこれたというメンバーがはっきり分かり、ふるいにかけられます。

そして、最後の決勝戦では、3日間で10着の作品を用意し、コレクションを披露するという超難題が!
さすがに3日間で10着も一人で仕上げるのは無理と、決勝出場者たちにはそれぞれ心強い3人の助手が与えられますが、それはつまり、自分の才能を形にするために、いかに助手たちを動かすかというチームリーダーの役割も課せられているのです。

個人の才能だけでなく、周りの人たちとの人間関係の構築や、組織を動かすリーダーシップの要素も盛り込んで競い合うスタイルは、他のコンテスト番組にはない魅力で、これまた一気見必至の面白さです!

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