fc2ブログ
 A Single Man


ネットサーフィンでたまたま出くわした特集記事「ぜったい耽美主義! 英国美青年俳優を愛でる名作映画ギャラリー」が面白く、そこで紹介されていた映画の中でまだ観ていなかった『シングルマン』を観ました。

1960年代のアメリカ、ロサンゼルスで大学教授をしている主人公ジョージ(コリン・ファース)は、8ヶ月前、長年連れ添った同性の恋人を交通事故で失い、それ以来、深い喪失感に苛まれ、生きる気力をなくしたジョージは自殺を決意、そんなジョージの人生最後の一日を描いたお話。
ファッションデザイナーで有名なトム・フォードの初監督作品です。

整理整頓が行き届きた高級ホテルみたいな部屋に住み、パリッパリの新品シャツしか着ない潔癖症なジョージのキャラに加え、どのシーンも美しく撮ることに徹底的にこだわった映像から押し寄せる、監督トム・フォードの息苦しいほど完璧な「美」の世界…。
トム・フォードの並々ならぬ美へのこだわりは、当然俳優選びにも表れていて、その審美眼は私の好みに合っていてよかったです。

主役のコリン・ファースの大人の色気漂うダンディな風貌、恋人役のマシュー・グッドのかわいい綺麗な顔立ち、ジョージとつかの間心を交わす行きずりの男役、ジョン・コルタジャレナのファッションモデル系ハンサム、ジョージに好意を寄せる学生役のニコラス・ホルトの圧倒的な美青年と、男性陣は色んなタイプの美がひしめき合っています。

ニコラス・ホルトといえば、この作品は2009年で、彼の美貌にくぎ付けだったイギリスのドラマ『スキンズ』とだいたい同じ時期に当たります。
改めて、この頃のニコラス・ホルトは本当に凄かったなと実感。

『シングルマン』は、トム・フォードの美の世界観が全面に押し出た作品で、正直、内容はよく分かりませんでした…。

| home |