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 FLEABAG


今年のエミー賞コメディ部門の、最優秀コメディ作品賞、最優秀主演女優賞を獲得した話題のTVドラマ『フリーバッグ』を観ました。

主人公の30代独身女子、フリーバッグ(薄汚い、みすぼらしい人の意)の、だらしなくて失敗だらけの人生をダークなユーモアで描いたコメディ・ドラマ。

女子が主人公の人生を描いた女子ドラマは、好きで色々と観ていますが、このドラマは、女子ドラマに付き物の、同性の友だちとあーだこーだ語り合うガールズ・トークがほとんどなくて、それが何より印象的です。

同性異性問わず、フリーバッグには友だちがおらず、恋人もいるようないないような薄い関係で、誰とも深く交わらず自由奔放に飛び回っている感じ。
正確には、友人はいたけど死んでしまっていなくなったのですが、彼女の死の原因は自分にあり、フリーバッグの巻き起こす数々のお騒がせ行動は、大切な友人を亡くしてしまった、その罪の意識を持て余しているがゆえの背景が次第に浮き彫りになっていきます。

フリーバッグと姉の姉妹関係や、継母との関係など、友人や恋人とはまた違う種類の不器用でやっかいな人間関係の描き方が面白く、中でも、継母を演じているオリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』でオスカー主演女優賞受賞)は、嫌味でアクの強いキャラを、うっとおしくもユーモラスに演じていて、オリヴィア・コールマンの演技はこれが初めて観る作品ですが、存在感が桁違いです。

フリーバッグのキャラは、自分とはあまりにも違っているせいか、特にシーズン2は全く予想のつかない展開になり、あっけにとられましたが、共感できないけどそこが面白い、そんなドラマです。

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