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 ロケットマン


世界的ビッグスターの一人、エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』を観ました。

記憶に新しい大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』と同じ系統の、実話を元にしたフィクションで、フレディ・マーキュリーに負けず劣らずのエルトン・ジョンの波乱万丈山あり谷あり人生を、エルトンのド派手衣装さながらのキラキラ・ミュージカルに仕上げた音楽映画。

さて、今回は、この作品をより楽しみたいと、ドルビーシネマを初体験。
ドルビーシネマとは、説明によると、驚くほど鮮やかでリアルな映像とこれまでにないリアルなサウンドで、劇的な進化を遂げたシネマ体験ができるらしい。
お値段は割高ですが、確かに、通常の映画館で観るのとは質が違う!
さらに、その効果を抜きにしても、この作品はとてもよかったです!

『ボヘミアン・ラプソディ』もそうでしたが、『ロケットマン』も、真の主役はエルトンの楽曲で、この作品を観るとエルトン・ジョンが無性に聴きたくなります。
そんな楽曲の素晴らしさを何より伝えているのは、主演タロン・エジャトンの歌声!
エルトンの灰汁をきれいにさらったような、澄んだ爽やかさと力強さが同居する歌声がとても私好みで、エルトン本人よりもタロンのカバーのほうを聴きたい!

エルトン・ジョンの楽曲といえば、どれもパッと聴いただけでエルトン・ジョンと分かる個性の強さがあり、その手のカバーはどう料理してもオリジナルを超えられないことが多いのですが、エルトンの楽曲は意外にもカバーが映えることがこの作品を観て分かりました。

楽曲をオリジナルではなくカバーで魅せるという演出をはじめ、作品全体の、実在の要素を取りいれつつも独自の解釈で演出したセンスが素晴らしく、中でも「I’m Still Standing」の、80年代コテコテのPVを、タロン・ヴァージョンでそのまま再現したシーンは、クスっと笑えるユーモアに溢れてツボ!

エルトンの楽曲の歌詞を担当する運命のソウルメイト、バーニー・トーピン役のジェイミー・ベルの歌声も素敵で、さらに、エルトンの子供時代を演じていた子役くんが、子供の頃のエルトンに瓜二つ!
ここまでそっくりな子役くんを、よくぞ見つけてきたものです。

欲を言えば、エルトンの楽曲の中で一番好きな「Don’t Let The Sun Go Down On Me」を、劇中でもっと長く聴きたかった!

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