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 アナザー・カントリー


80年代のイギリス耽美映画「アナザー・カントリー」が、スターチャンネルで無料放送されるとのニュースに、この映画を観た当時の自分の熱狂ぶりが蘇り、思わずリアルタイム視聴しました。

30年以上も前の作品なので(しかし、そんなに時が経っているとは……)、話の内容は忘却の彼方へ消え去り、主演のルパート・エヴェレットがただただ美しかったことと、ルパートと恋に落ちる青年役のケイリー・エルウィスに一番ハマったという記憶しか残っていませんでしたが、数十年経った今、改めて観ると、当時はそそられなかったコリン・ファースに一番目が行き、一番夢中だったケイリー・エルウィスがどうでもよくなっているという変化が。

コリン・ファースは、私の中では、年を取った今のほうが魅力的で、若い頃はそこまでではなかったのですが、いやいや、若い頃も美青年ではないですか!
当時は、ブロンドで顔が綺麗な分かりやすい王子様系が好きだったので気づきませんでした…。
そしてなにより、演技が上手い!
この作品は、ガイ(ルパート)とジェームス(ケイリー)の同性愛よりも、ガイとジャド(コリン)の友情関係のほうに重きを置いているのも改めて気づいた点で、コリンは、共産主義にどんどん傾倒していく、ひねくれ者の役どころをクールに演じていて、今も第一線でバリバリ活躍している背景には、この確かな演技力があるからではないかと思った次第。

そして、ガイがジャドに言い放った、衝撃の告白、
「I am never going to love women!」
こんなセリフがあったこともすっかり忘れていましたが、この告白を聞いて、思わず大ハマりしたイギリスのTVドラマ「Queer As Folk」での、チャーリー・ハナムのセリフ
「I’m gonna be gay forever.」
を思い出しました。
QAFのこのセリフは、アナザー・カントリーのあのセリフへのオマージュか!?

ということで、昔観た映画を、時を経て改めて観てみると、当時とはまた違った観かたが出来るものですね。
自分自身の変化や色んな発見があって楽しいです。

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