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 セックス放浪記
セックス放浪記 (新潮文庫)セックス放浪記 (新潮文庫)
(2010/02/26)
中村 うさぎ

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人は、凶悪犯罪を犯した犯人とか、仕事帰りもしくは朝っぱらから電車の中でスポーツ新聞のエッチコーナーを読んでいるエロおやじとかを発見すると、「こいつの顔が見たい!」と、フェイスチェックせずにはいられないものですが(そんなことない人もいるかもしれませんが)、自分自身がその対象になりうることもある、ということを忘れてはなりません。

それは、中村うさぎの「セックス放浪記」という文庫本を、電車の中で読んでいたときに起こりました。
題名からいきなり「セックス」、そして中身もセックスに関する用語がダイレクトにバンバン使われているこの本は、横からちらっと覗き見する人がいれば、きっとそういう用語ばかりが目に入り、「またこんなエッチな本読んじゃって~、いったいどんな顔?」と思われるに違いないであろうことは十分想定していたものの、あんまり面白いのではやく続きが読みたい気持ちが収まらず、つい電車の中でも読みふけってしまったら、最寄駅に着いて、席を立ってドアに向かって歩き出したその時、同じく席を立った隣に座っていたおっさんと目が合い、おっさんのその目は、偶然たまたま私を見たら目が合っちゃいましたね~的な雰囲気を装いながら、実はフェイスチェックするために私を見たのがバレバレだったのでした…。

ちなみにこの本、内容は確かにセックスですが、エロさはむしろ皆無で、笑いながら読めるけれど、実は重たく、身につまされる部分も多い、なかなか複雑な心境になる本でした。

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