ミラクル✻ショー ハロルド・スミスに何が起こったか?

まだあります。チャーリー・ハナムのDVD特集。
今回の作品は、チャーリーの記念すべき初出演映画(!)「ミラクル✻ショー ハロルド・スミスに何が起こったか?」です。

1977年のイギリス。一見ごくごく普通のお父さん、だけど、実はすごい超能力の持ち主であることが発覚したハロルド・スミスとその一家の騒動を、当時のディスコやパンク・ムーブメントを背景に、息子ヴィンスの視点で描く、シュールでおバカなコメディ。

アメリカのおバカ系とはまた違う、イギリス独特の笑いのセンスやテンポが体感できる、この映画。
個人的ツボは、「サタデー・ナイト・フィーバー」のトラボルタに夢中の、バリバリのディスコ青年だった主人公ヴィンスが、悲惨なディスコ・デビューで打ちひしがれた帰り道、偶然出くわしたパンク少女に一目ぼれし、ディスコから一転パンク野郎と化す、当時の流行をヴィンスの極端な様変わりで表現したエピソード。
あんなに“ディスコ”だった青年が、突然、180度世界の違う“パンク”に目覚める、その動機の単純さとポリシーのなさ加減、そして、ディスコとパンクの徹底的ななりきりファッションが笑えます。
また、ディスコ・デビューで見せる、ヴィンスとデブの友人ウォルターのディスコ・ダンスも見もので、特にウォルターの、デブっていても動きが軽くてキレのよいダンスは、その体型と当時のディスコ・ダンス独特の滑稽さが相まって、可笑しさ倍増です。

さらに、見ものといえば、ヴィンスが一目ぼれしたパンク少女の連れでパンク集団のリーダー、ダズを演じるチャーリーの怪演!これは相当キテます!!
ダズは、オオカミの耳みたいな髪型と、安全ピンだらけの(耳にも安全ピンのピアスをしている)パンクファッションに身を固め、常に意味なくキレて、ごみ箱をひっくり返し「Bastard!」などと叫んでは、パンク精神を表現しているつもりの、おバカな暴れん坊。
パンクに転身したヴィンスをいじめるダズは、ハロルドの超能力でぶっ飛ばされ、マヌケな最期を迎えますが(笑)、そんなブチ切れおバカキャラを、かわいい顔してしっかり笑える演技力で魅せるチャーリーの出演シーンは、少ないながらも相当なインパクト。
おまけに、ヴィンスとダズのキスシーンもあり(!)というか、厳密に言うと、ダズの口に入れた大量のお酒を、ヴィンスの口に流し込んでむせさせるイジメですが、思わぬ男同士の絡みを入れる演出サービスは、さすがイギリス!(笑)

ところで、この作品は1999年制作で、1999年といえば「QAF」のシーズン1と同時期にあたるわけですが、まだキャリアの浅いこの時期に、方やブっ飛びキャラ、方やゲイといった濃い役を演じているチャーリーを見ると、美形のわりに、彼の出演作に男女のロマンティックなラブストーリーやロマコメといった、恋愛ものがほとんどない理由が分かる気がします。
きっと、そんな役は退屈なんでしょうね~。

ということで。
ついに!チャーリーの出演作品で、現状見られるものは全て見尽くした私。
海の向こうのマニアな芸能人に一人で入れ込み、時間とお金を費やし、気がつけば1年が終わろうとしています…。
そして、来年の目標は、「Sons Of Anarchy」のDVDが発売されるまで、この情熱をキープさせること、などと考えている私は、幸せなのかもしれません。。。

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