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 コリン・モーガン 『Dead and Buried』に出演!
長らく続いたコリン日照りですが、ついに待望の新作情報が飛び込んできました!

BBCの新作ミニシリーズ『Dead and Buried』に出演が決まり、撮影は1/22からスタート。
北アイルランドおよびアイルランドで数ヶ月に渡り撮影予定だそう。

このドラマは4 部構成の心理スリラーで、コリンは20年前に殺人を犯すも早々に釈放されて今は充実した人生を送っているマイケルという男を演じます。
マイケルに弟を殺され、失意の日々を送るキャシー(アナベル・ショーリー)は、マイケルがいけしゃあしゃあと暮らしていることを知り、彼を貶めようと復讐に乗り出します。

直近のドラマ『The Killing Kind』でも不気味な男を演じたコリンですが、今回のドラマはブラックユーモアを交えた内容とのことで、シリアスなだけではない、またちょっと違った雰囲気が楽しめるのではないかと期待。
さらに今回はBBCなので、VPNを使うと何とか日本からでも観られそう!?

今年の終わりぐらいに放映予定とのことなので、まだ先ですが、それまでにすでに撮り終えている作品、『The Dead Don’t Hurt 』とか『Long Day's Journey Into Night』とか『The Boy That Never Was』とか、日本に上陸してくれないかなぁ…。
 枯れ葉
枯れ葉

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督の最新作『枯れ葉』を観ました。

現代のヘルシンキを舞台に、仕事をクビになりギリギリの生活を強いられる主人公アンサと、酒浸りの日々を送るホラッパの恋愛ストーリー。
偶然の出会いで惹かれ合うも、すれ違うばかりの二人の恋の行方は如何に!?

登場人物は皆無口で無表情でぶっきらぼう、そして、主人公の二人は仕事をクビになったかと思えば次の仕事でも理不尽な目に遭ったりと、不運の連鎖にも関わらず、淡々と受け止め、淡々と生活していて、そこに淡々としたワンコも加わり、要するにカウリスマキ・ワールド全開。

数少ないセリフには、刺さる名言が随所に散りばめられ、中でも気に入ったのは、
「男は皆同じ鋳型、しかも壊れてる」
アンサからホラッパの不実っぷり(実は運命のいたずらですれ違っているだけで、不実ではないのだけれど)を耳にしたアンサの仕事仲間が、ぶっきらぼうに言い放つセリフ

「家でゴロゴロしてるけど、理由もなく出かけない」
二人が出会ったカラオケバーでライブする女子ユニットの歌の歌詞

なんか笑えるけど、核心をついているのが可笑しくて。

アキ・カウリスマキ監督は引退宣言をしていたらしく、実に6年振りの復帰作だそうですが、そんなブランクを感じさせない、いや、ブランクがあったからこそなのか、その変わらない世界観にほっこりしました。
 The Killing Kind(ネタバレなし)


コリン・モーガン出演ドラマ『The Killing Kind』を観ました。

有能な法廷弁護士イングリッド・ルイス(エマ・アップルトン)は、元カノからストーカー被害で訴えられた実業家ジョン・ウェブスター(コリン・モーガン)の弁護を引き受け見事勝利、その後、ジョンと親密な関係に発展する。
しかし、今度はイングリッドがジョンのストーカー被害にあう羽目になり、それでも何とか事態を収めたイングリッドは仕事に邁進。
そんなある日、イングリッドの携帯に非通知の電話が入り、掛けてきたのはジョンだった……。

ジョンからの連絡を機にイングリッドの周りで不可解な事件や嫌がらせが次々と巻き起こり、全てはジョンの仕業なのか、それとも…という謎解きが一筋縄ではいかない展開で、最後まで一気に観てしまいます。

コリン演じるジョン・ウェブスターは、いわゆるマインドコントロールに長けた人物で、イングリッドは過去の経験からジョンをめちゃくちゃ警戒しているにも関わらず、もしかしたらジョンの言うことは真実かもと、ジョンに信頼を寄せてしまう瞬間があり、それが事をややこしくします。

しかし、ジョンのマインドコントロールは、いったいどこまでが意図的でどこまでが無自覚なのか、おそらくジョン本人も分かっていない感じで、さらに、コリン自身の持つ純粋なイメージが相乗効果となり、全ての言動が全く悪意を感じさせず、純粋さがそうさせているように見えてしまうところが逆に怖い。

このドラマは同名の本が原作で、原作を読んでいないのであくまでも個人的な見解ですが、ドラマ化するにあたり、ジョンという人物を最後まで曖昧で謎に満ちたキャラに仕立てたのはコリンなのではないかと推測します。
そういえば、ラストもドラマと原作では違うそうですが、ドラマでのジョンのキャラを踏まえての内容変更なのか、気になるところです。

とにかく、今までにはないコリンの役どころで見ごたえ十分なのは間違いありませんが、でも、欲を言えば、もっと出番がほしかった!
思いのほかエマ・アップルトンが主役過ぎました。

内容以外の部分では、ロケ地として、サウスバンクとかブリストルの観光客でも行きやすいスポットがいくつか登場するので、イギリスに行くことがあれば、ぜひロケ地巡りをしたいところ。

さらに、登場人物の住んでいる部屋のインテリアがおしゃれで、特に、イングリッドとイングリッドの親友の部屋の壁紙の柄がかわいくて印象的。
壁紙で部屋を演出するというインテリアの上級テクニックがニクイです。

ということで、コリン、ロケ地、インテリアなど、ビジュアルの要素も相まって、内容が重い割には何度もリピートしたくなるこのドラマ、日本で正式に見られる日が来るのを切に願います!
 エリザベート 1878
コサージュ

コリン・モーガン出演の最新映画、『エリザベート 1878(原題Ccorsage)』を観ました。

ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベートが40歳を迎えた1年の心の機微を、監督・脚本のマリー・クロイツァーが独自の感性で描いた作品。

マリー・クロイツァーの描くエリザベートは、「自由奔放」というより「我儘」という言葉のほうが当てはまる感じ。
その我儘っぷりは共感できたりできなかったりしますが、その背景にある「老い」という重たいテーマ、そして、彼女の我儘は自分の老いを持て余すが故の言動であることはとても理解できます。

エリザベートが「老い」ることに並々ならぬ不安と恐怖を感じている大きな理由が、エリザベートの夫であるオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフで、ヨーゼフは彼女の気持ちを全く理解せず、自分の考えを一方的に押し付けるだけの典型的なモラハラ夫+女は若いに限るという典型的なオヤジキャラ。

一方、コリン演じるベイ・ミドルトンは、エリザベートの揺れ動く乙女心を絶妙に察知してくれる、これ以上ない優しくて大人な男。
思いのほか早い段階でコリンが登場して焦りましたが、それはさておき、この役柄、まさにコリンにピッタリ!
ベイとエリザベートのシーンはほんのわずかですが(7分弱?)、映画『ベルファスト』同様、作品の中で強いインパクトを残しています。

ハマり役といえば、主演のヴィッキー・クリープスしかり。
エリザベートの複雑な心模様を見事に演じ切り、マリー・クロイツァー監督の世界観を完璧に表現しているだけでなく、乗馬やフェンシングといったスポーツも身に着け、この役のためにかなりの準備をされたのではないでしょうか。

物語の中心はあくまでもエリザベートですが、個人的に気になったのは、後にエリザベートの影武者となる女官マリー。
マリーはなぜ、エリザベートにそこまで尽くせるのか?
彼女の心の内が気になります。

この作品は、とにかくマリー・クロイツァー監督の感性が全てで、彼女の感性がほとばしっているので、それについていけるかどうかで感想が大きく分かれそうです。
ついていけない人は、ひどくつまらない映画と感じ、ついていける人は絶賛する、そんな作品です。
私は、そこそこついていける派でした。
 コリン・モーガン 映画『The Dead Don't Hurt』に出演!
ヴィゴ・モーテンセンが監督・脚本を務める映画『The Dead Don't Hurt』に、コリン・モーガンが出演するとのニュースが飛び込んできました!

この作品は今年のトロント国際映画祭に出品予定で、映画『Corsage(エリザベート 1878)』でコリンと共演したヴィッキー・クリープスが主演、1860年代を舞台にした西部劇とのこと。

例のごとく突然の知らせなので、ネットで軽く調べてみたところ、撮影は2022年10月12日からカナダで開始されていたようす。
コリンが主役だとその時点で我々の耳にも入っていたはずですが、IMDbを見る限り、どうやら主要な役どころではなさそう。
しかも、コリンだけ役柄の名前が表記されていないのはなぜ?

私の勝手な想像ですが、『Corsage』でヴィッキーと共演したことがきっかけとなり、ヴィッキーの紹介でこの作品にも急遽出演することが決まった、みたいないきさつでしょうか?

それはさておき、このニュースで初めて知りましたが、ヴィゴ・モーテンセンは俳優だけでなく監督としても活躍されているのですね。
今作品が監督2作品目で、デビュー作『フォーリング 50年間の想い出』は日本でも公開されていたようす。
なかなか重たそうな作品なので、気が向いたら(?)観てみようと思います。

コリンの出番は少なそうな予感大ですが、トロント国際映画祭での評判が良ければ、いずれ日本でも公開される可能性大。
『Corsage』もやっと8/25から日本公開なので、これまただいぶ先の話になるでしょうけど、どんな役を演じているのか、楽しみに待ちたいと思います。
 ぼくたちの哲学教室


北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男子小学校で哲学を教えるケヴィン・マカリーヴィー校長先生の活動を追うドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』を観ました。

ホーリークロス男子小学校は、ベルファストのアードイン地区という労働者階級の住宅街にあり、この地域は今なお北アイルランド紛争による宗教的・政治的対立の余波が残る、治安の悪い地域なのだそう。

犯罪やドラッグが身近にあり、若者の自殺率が高いこの地域の少年たちの未来をよりよいものにするために奮闘するケヴィン校長先生ですが、先ず驚くのは、校長という立場の人が生徒に直接教育する現場仕事を担っていること。
日本で、いわゆる管理職の立場の校長先生が現場仕事している学校ってあるのかしら?

それはさておき、生徒たちと「哲学」的に対話することで、自分の中の不安や怒りといった負の感情をコントロールする術を身に着けてもらおうという取り組みは素晴らしく、さらに、周りの先生たちも丁寧に生徒たちと向き合い、その献身的な姿に心打たれます。

こんなにかわいらしいキッズたちが、ドラッグや犯罪に手を染めていいはずがないのです。
ましてや自殺など!

この学校に通っている生徒たちは、よい先生に巡り合えてとてもラッキーだと思いますが、それでも道を外れる生徒がいるという現実は、なんともやるせないと言うか……。

あと、気になったのは、お昼の学校給食のシーンがちょこっと映ったとき、キッズたちの食べるその給食の内容がかなり粗末な感じだったこと。

ここ日本でも、内容も量もお粗末すぎる学校給食の写真を何度かネットで見かけたことがありますが、学校は、子どもの食育にももっと力を入れて取り組まねばならないのではないかと。
イギリスの有名シェフ、ジェイミー・オリヴァーが学校給食の質の向上に取り組む番組を観たことがありますが、彼の視点は正しいと思います。

子どもの教育のあり方は、深い深いテーマですが、ケヴィン・マカリーヴィー校長先生のような人が日本にもいることを願ってやみません。
 TAR/ター


ケイト・ブランシェット主演の最新映画『TAR/ター』を観ました。

世界最高峰のオーケストラの一つ、ベルリン・フィルの首席指揮者に任命されたリディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、その才能と努力でキャリアの頂点を築くも、教え子の一人が自殺したことを機に、ターの権力を利用した性的ハラスメントが暴かれ、人生が崩壊していく……。

という内容には違いないのですが、セリフが物語の解説になっている作品も多い昨今、この作品は、説明的要素がなさすぎ…!
おかげで、現実と幻想が入り混じる映像の、どれが現実でどれが幻想なのかさっぱり分からず、混乱しまくり。

物語の展開も、前半は、ターの指揮者哲学がひたすら語られるシーンが大半を占め、しかも難しい言葉を多用(それもターのキャラを表している一つの要素ではありますが)。
しかし、ターの性的ハラスメントが明るみに出る後半は、打って変わって場面が急展開し、前半と後半の展開スピードの落差が激しすぎ。

全てはトッド・フィールド監督が意図してやっていることに違いないにせよ、このクセの強い演出についていけた観客はどれほどいるのか?
とにかく私は分からなすぎて、家に帰ってネットでネタバレ解説を読んでやっと、なるほどとそれなりに理解した次第です。

とはいえ、分からないなりにも感じたのは、主人公ターは決して共感できるキャラではなく、自信満々で高圧的な権力者なのですが、そういうタイプの人は、地に落ちてもしぶとく生き残る生命力の強さを持っているということ。

もう這い上がってこないでほしいと思う人物ほど、這い上がる精神力をもっていて、それでも改心していればいいけれど、そうではなく這い上がってくる怖さを秘めているで厄介です。

ところで、キャストにマーク・ストロングの名前があり、聞き覚えのある名前と思ったら、コリン・モーガンの最新作『Dead Shot』で憎たらしい上司役を演っている俳優でした。
『ター』では全く別人で、名前を見て後から気が付きましたが、どちらの作品も強い存在感で場面を持っていく力のある名脇役です。

もちろん、主演のケイト・ブランシェットは熱演中の熱演で、これを最後に俳優業を引退するといった記事もチラッと目にしましたが、あそこまで役に入り込むと、体力・気力ともに凄まじい消耗があるのだろうと想像します。

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