キング・アーサー


マイ・フェイヴァリット俳優、チャーリー・ハナム主演のファンタジー・アクション映画「キング・アーサー」を観ました。
監督は、マドンナの元ダンナ、ガイ・リッチー。
アーサーがキングになる話を(ストーリー解説が雑すぎ?!)、最新映像技術を駆使したド迫力映像で描いています。

今回、たまたま観るのに都合のよい時間帯が、4DXという体感型アトラクションシアターシステムでの上映しかなかったので、なんだかよく分からないまま4DXを初体験しました。

4DXは、3Dの立体映像にプラスして、映像に合わせて、例えば、馬に乗っているシーンでは馬に乗っているかのように椅子が上下に揺れ、雨が降ったり水しぶきが上がったりするシーンでは顔に水が降りかかり、弓矢が放たれるシーンでは耳元にシュッと空気が吹き付けられ、取っ組み合いのシーンでは背中をこぶしでパンチされるかのように押され、それは次から次へと色んな体感演出が施されます。
しかも、どれもこれもかなり容赦ないレベルでぶち込んできて、その強引さには、思わず笑いがこみ上げてくるほど(笑)。

そんな4DXで観たおかげで、「キング・アーサー」は楽しめました。
正直、ビジュアルだけで内容がとても薄かったので、普通の2Dだといくらチャーリーが主役でも退屈していたことでしょう。

ビジュアルといえば、この作品の出演陣は、チャーリーをはじめ、ジュード・ロウ、エリック・バナと、イケメン俳優がメインを固め、さらに、サッカーのデヴィッド・ベッカムがカメオ出演している、イケメン祭りでした。
デヴィッド・ベッカムは、顔よりもあの独特の甲高い声で気が付きましたが(笑)。
そして、チャーリーは、アーサーを演じるために9キロも体重を増やし、分厚いマッチョな肉体を作り上げたとのことで、てっきりハダカ祭りかと思いきや、始めのほうにちょろっとだけでした。
期待は裏切られたものの(笑)、私は細マッチョなチャーリーが好きなので、いずれにせよこのカラダはイマイチ受け入れられません…。

この作品はイギリスが舞台なので、イギリス人俳優が多数起用されていますが、まさかエイダン・ギレンが出演していたとは、つゆ知らず。
チャーリーとエイダン・ギレンの競演は、思わぬ萌えポイントでした。
というのも、チャーリーとエイダンは、私がチャーリーにハマるきっかけとなった、ゲイ・テレビドラマの金字塔「Queer as Folk」で、激しく愛し合っていた仲!
「Queer as Folk」では、ツンデレのエイダンにチャーリーは振り回されながらも、一途に愛する姿が愛おしくてたまりませんでしたが、「キング・アーサー」では、チャーリーの手下がエイダンという設定。
二人の濃い恋愛関係が忘れられない私としては、なんとも感慨深いものがありました(笑)。

迫力の大画面3D映像でチャーリーの美しさを堪能したかったのですが、この作品は全体的に暗がりのシーンが多く、さらに泥まみれになって汚れたりと、あまり鮮明に拝めなかったのが残念。
というか、ガイ・リッチー監督は、チャーリーの美しさをないがしろにしている!
過去の作品しかり、今作しかり、ガイ・リッチーはけっこうもてはやされている監督ですが、私には彼のセンスがよく分からない感じです。
 ラ・ラ・ランド


本年度のアカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を受賞しまくっている話題の映画「ラ・ラ・ランド」を観ました。

ハリウッド女優を目指し、オーディションに奮闘中の女優の卵、ミアと、生活のためにやりたい音楽を封印し、お金になる音楽をしかたなく演奏しているミュージシャン、セバスチャンの二人が、出会い、恋に落ち、夢を追いかける様を描いたミュージカル映画。

現代を描いた物語なのに、往年のミュージカル映画を彷彿とさせる映像感が印象的で、なにより、セバスチャン役のライアン・ゴズリングがとてもカッコよくて(スーツ姿がキマッてる!)、そのビジュアルに引き込まれました。
中でも、不本意ながらも、今風の音楽を演っているジョン・レジェンド率いるバンドに参加したら、本人の気持ちとは裏腹にバンドはどんどん売れていき、その現実と理想のギャップを処理しきれないままステージに立ち、演奏するシーンは、セバスチャンの心に抱えている葛藤が、どこか影のあるフェロモンを放っていて、とてもセクシーでした。

一方、バンドのセンター役を務めるジョン・レジェンドが、どうにも様になっていなくて、なんかダサい、というのもかなり気になりました(苦笑)。
ジョン・レジェンドといえば、今、売れてるソウル系ミュージシャンで、ピアノを弾きながら歌うスタイルが定番ですが、この役は、ギターを弾きながら歌う設定で(セバスチャンがピアニストだから、楽器がカブるとアレだからでしょうか?!)、どうにもギターが似合ってなくて、キメキメのステージ衣装も着せられてる感満載で、本来であればカッコいい役柄のはずなのに、なんかダサい、という残念な結果に…。

ミアとセバスチャンが、いつの間に惹かれあったのかが省略されすぎて追いていけなかった場面もありましたが(汗)、叶ったこともあれば、叶わなかったこともある、それが人生という、ほろ苦い物語がよかったです。
 あの人は今…
先日、たまたま付けていた海外ドラマに、懐かしい女優さんを二人立て続けに発見しました。
友人が「面白い」と絶賛中の「ダウントン・アビー」に、エリザベス・マクガヴァンが、そして、自称(?)日本のカリスマラッパーZeebraの番宣が妙に印象的な(笑)「エンパイア 成功の代償」に、マリサ・トメイが出でいたのです。

二人とも、私が一番映画を観ていた80年代~90年代に、主人公のヒロイン役などをよく演っていた女優さんです。
当時は、美人というよりコケティッシュな雰囲気がとても魅力的だった二人ですが、今や、顔といい首もとといい、シワがなかなか凄いことになっていて、その老けっぷりにビックリ。
思わず年齢をネットで調べてみると、二人とももう50歳を過ぎていることが分かり、さらにショック。

でも、老いは認めないといわんばかりにリフトアップは当たり前のハリウッドで、お直しなしで勝負し、今もしっかり女優として仕事をしている二人の姿は、とても好感が持てるとともに、ハリウッド女優も50歳過ぎたら普通にシワシワになる事実が分かり、おかげで自分の外見の老いも「当然のこと」と、受け入れることができました。少しだけですが(笑)

 アドバンスト・スタイル ~そのファッションが、人生~
アドバンストスタイル

NYのおしゃれOver60’マダムたちのドキュメンタリー映画「アドバンスト・スタイル ~そのファッションが、人生~」を観ました。

この映画の発端は、NYの街で見かけた、60代以上限定のおしゃれピープルを掲載した人気ファッション・ブログ「Advanced Style」。
そこに登場する7名の女性たちの姿を追ったドキュメンタリーです。

それにしても、皆さんハンパない美的センスの持ち主で、こんな着こなしは一朝一夕で身に付けられるようなシロモノではないと思ったら、やっぱり!
皆さんの歴史をたどると、ブティックの経営者だったり、デザイナーだったり、雑誌の編集者だったり、絵の才能があったりと、お若いころからアーティスティックな感性に溢れ、高い美意識を保ち続けて生きてきた方たちばかりで、大いに納得。

7人7色のファッションは、”派手”とか”奇抜”といった言葉では片付けられない奥深さがあり、まさに”アドバンスト(上級の)”スタイル。
年齢を重ねても、自分自身を着飾る精神をキープし続け、また、最大限に自分を活かす着こなしを知り尽くしている人生は、とても素敵だなぁと思いました。

映画を観に行ったら、「Advanced Style」のスナップ展の招待券をくれたので、これも観に行こうと思います。
 セッション
セッション

本年度アカデミー賞3部門受賞の話題の映画「セッション」を観ました。

偉大なドラマーになりたいという野心を抱き、名門音楽学校に入学した主人公ニーマンと、彼を育てる教師フレッチャーの、常軌を逸した師弟関係を描いた作品。

音楽映画で、しかもドラマーが主人公、さらに、個人的に好きな俳優J・K・シモンズが出演とくれば、これは観に行かずにはいられないと、映画館へ足を運びましたが、まさか…、こんなに恐ろしい映画だったとは…!

ありえないほどの鬼教師、J・K・シモンズ演ずるフレッチャーが、パワハラなどという今どきの言葉ではとても追いつかないレベルの罵倒と暴力で、ニーマンをとことん追い詰めるそのさま、そして、罵倒されればされるほどドラムに取り憑かれ、ドラムに狂うニーマンのその姿が、とにかく恐ろしくて恐ろしくて…。

二人の狂気のぶつかり合いは、緊迫感がハンパなく、観終わった後は、何とも言えない重苦しい疲労感でぐったり。
しかも、尾を引くしつこさ…。
とはいえ、この恐怖感、疲労感は、私が今まで観てきた映画では味わったことのない、新鮮な感覚で、それがこの作品の魅力なのかなと思います。

ドラマー視点では、主人公ニーマンは、偉大なジャズドラマー、バディ・リッチに憧れているという設定で、バディ・リッチといえば、超高速シングルストロークで有名なドラマーで、映画の中でもひたすら速く叩くことに必死になっているのですが、初心者が速く叩こうとすると、手首がガチガチに固くなってしまうのに、ニーマン役のマイルズ・テラーは、手首の動きがしなやかで、さらに指の細かい動きも素晴らしく、とてもリアルなスティックさばきで説得力がありました。
この役を演ずるにあたり、かなり真剣にドラムの練習をしたのではないでしょうか。
それに比べて、ニーマンのライバル役の俳優二人は、名門音楽学校に通っている生徒にしては“素人”感が否めず、若干残念でしたが…。
ところで、エンドロールで、Special Thanksのところに、私の大好きなスタントン・ムーア様の名前がクレジットされていました。
この映画に関わっていたなんて、さすがムーア様です。

ということで、この新感覚の恐怖は、ぜひ、映画館で観て味わっていただきたいです。
それにしても、J・K・シモンズは、やっぱり凄い俳優です。
 フランシス・ハ
フランシスハ

映画館で映画を観ることがめっきり少なくなった今日この頃、久しぶりにレディースデイを狙って、映画「フランシス・ハ」を観に行って来ました。

見習いダンサーから正式ダンサーになることを夢見てNYで頑張っている、アラサー女子フランシスの、とほほな自分探し物語。
フランシスは、恋人に振られたのを機に、親友からは裏切られ、ダンサーの夢は叶うどころかメンバーから外され、稼ぎはなくなり、住むところもなくなり、……と、もう完全に負のスパイラルにはまった試練だらけの人生に陥るのですが、何が起きても必要以上に落ち込まず、その時々の自分の感じるままに、常に自分に正直に、等身大で生き抜くその姿が、なんとも清々しくて愛嬌があって、観終わった後、元気を貰える作品です。

フランシスの、いちいち深刻になり過ぎない生き方は、個人的にぜひ見習いたいところ。
「フランシス・ハ」の「ハ、って何?」という疑問は、最後の最後にネタが明かされるのですが、なるほど~、と思わず唸るセンスでした。
 ビフォア・ミッドナイト



イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー&リチャード・リンクレイター監督の最強タッグ映画「ビフォア」シリーズの最終章「ビフォア・ミッドナイト」を観ました。

ジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)が出会い、恋に落ちるまでの一夜を描いた「ビフォア・サンライズ」。
一夜の恋から9年の時が経ち、二人が再会、復活愛が芽生えるまでを描いた「ビフォア・サンセット」。
そしてさらに9年後、事実上の夫婦となった二人の関係を描いたのが、今作「ビフォア・ミッドナイト」です。

「ビフォア」シリーズといえば、二人の会話ですが、今作ももちろん、物語のメインは会話。
お互い終始語り合いまくりですが、これまでの2作と違い、事実婚で9年間過ごしてきた関係となると、ロマンティックよりもケンカの言い合いが大半を占めるという、なんともリアルな描写。
とはいえ、感情的になりながらもウィットに飛んだ掛け合いは、この二人ならではで、きっと現実世界の夫婦はもっとみっともないケンカをしているに違いないのでは!?(笑)

それより何より、今作は、久しぶりに観たジュリー・デルピーの劣化ぶりに衝撃を受けました!
おフランス女優のジュリー・デルピーは、ハリウッド女優のハイメンテナンスは主義に反するとばかりにナチュラル志向を貫き、誰がどう見てもいっさいお直しなし!
顔だけでなく、スレンダーだったカラダもすっかり腰回りにお肉がついた中年体型に変貌、しかも、今作はなんと脱ぎシーンまであり、下垂ぎみのリアルなバストを堂々と披露する女優魂を発揮!
それにしても、まさかこの映画で脱ぐとは…、全く想定外でした…。
しかも、決してロマンティックなシーンで脱いでいるわけではないところが、これまたリアルというか何と言うか…。

イーサン・ホークは、前作の時に激しく劣化していたので、今作では特に気になりませんでしたが、ジュリー・デルピーもイーサン・ホークも自分と同年代ということで、この二人のナチュラルな老いは、観ていて勇気づけられました。

ジュリー・デルピーも40過ぎるとこんな風になるんだなと思うと、自分の劣化も受け入れられるというか、しゃあないなと思えたことが、個人的に、この映画のなによりの収穫でした(笑)。

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