2023/09/18 16:53
コリン・モーガン出演ドラマ『The Killing Kind』を観ました。
有能な法廷弁護士イングリッド・ルイス(エマ・アップルトン)は、元カノからストーカー被害で訴えられた実業家ジョン・ウェブスター(コリン・モーガン)の弁護を引き受け見事勝利、その後、ジョンと親密な関係に発展する。
しかし、今度はイングリッドがジョンのストーカー被害にあう羽目になり、それでも何とか事態を収めたイングリッドは仕事に邁進。
そんなある日、イングリッドの携帯に非通知の電話が入り、掛けてきたのはジョンだった……。
ジョンからの連絡を機にイングリッドの周りで不可解な事件や嫌がらせが次々と巻き起こり、全てはジョンの仕業なのか、それとも…という謎解きが一筋縄ではいかない展開で、最後まで一気に観てしまいます。
コリン演じるジョン・ウェブスターは、いわゆるマインドコントロールに長けた人物で、イングリッドは過去の経験からジョンをめちゃくちゃ警戒しているにも関わらず、もしかしたらジョンの言うことは真実かもと、ジョンに信頼を寄せてしまう瞬間があり、それが事をややこしくします。
しかし、ジョンのマインドコントロールは、いったいどこまでが意図的でどこまでが無自覚なのか、おそらくジョン本人も分かっていない感じで、さらに、コリン自身の持つ純粋なイメージが相乗効果となり、全ての言動が全く悪意を感じさせず、純粋さがそうさせているように見えてしまうところが逆に怖い。
このドラマは同名の本が原作で、原作を読んでいないのであくまでも個人的な見解ですが、ドラマ化するにあたり、ジョンという人物を最後まで曖昧で謎に満ちたキャラに仕立てたのはコリンなのではないかと推測します。
そういえば、ラストもドラマと原作では違うそうですが、ドラマでのジョンのキャラを踏まえての内容変更なのか、気になるところです。
とにかく、今までにはないコリンの役どころで見ごたえ十分なのは間違いありませんが、でも、欲を言えば、もっと出番がほしかった!
思いのほかエマ・アップルトンが主役過ぎました。
内容以外の部分では、ロケ地として、サウスバンクとかブリストルの観光客でも行きやすいスポットがいくつか登場するので、イギリスに行くことがあれば、ぜひロケ地巡りをしたいところ。
さらに、登場人物の住んでいる部屋のインテリアがおしゃれで、特に、イングリッドとイングリッドの親友の部屋の壁紙の柄がかわいくて印象的。
壁紙で部屋を演出するというインテリアの上級テクニックがニクイです。
ということで、コリン、ロケ地、インテリアなど、ビジュアルの要素も相まって、内容が重い割には何度もリピートしたくなるこのドラマ、日本で正式に見られる日が来るのを切に願います!