2022/12/25 13:44

年の差カップルの恋愛サスペンス『ゴールド・ディガー ~疑惑 年下の男』を観ました。
裕福な家系出身で、お金には困らない主人公ジュリア(ジュリア・オーモンド)は60歳になり、離婚して子供たちも皆成人、孤独な自分を持て余していたところ、30代の美青年ベンジャミン(ベン・バーンズ)と出会い、恋に落ちる。
親子ほども年の離れたベンジャミンに溺れるジュリアを見るに見かねた子供たちは、ベンジャミンは「金目当て」に違いないと信じて疑わず、探偵まがいの行動に出て何とか証拠を掴もうとするのだが……。
“ゴールド・ディガー”とは、金銭目当てに結婚や交際を企む人のことを意味するそうで、まさにそのまんまのタイトルが分かりやすい。
しかし、物語が進むにつれ、ベンジャミンの謎とともに、ジュリアとその家族にも実は深い闇があることが徐々に明らかにされ、自分を偽ることの苦しさ、自分に正直に生きる勇気、といった人間ドラマ的な要素が色濃くなっていきます。
個人的に、年上女性が年下男性に好かれるシチュエーションの作品は好きなのですが、ここまで年の離れた者同士が惹かれあうのはどうにも理解しがたく(男女逆パターンもしかり)、それもあってかベンジャミンが怪しすぎて、最後まで目が離せませんでした。
しかもベンジャミン役のベン・バーンズがイケメンなので、余計に怪しさが増すというか何というか…。
イケメンといえば、ベンジャミンの兄と名乗る男が途中から登場してくるのですが、ひげで覆われ過ぎて顔つきが分かりづらいながらも、実は兄もイケメンでは(!)と思ったら、クレジットを見て、デヴィッド・レオンと分かり納得。
デヴィッド・レオンは、イギリスの長寿刑事ドラマ『ヴェラ~信念の女警部~』で、初期のヴェラの相棒役で知り、その時から好きなタイプのイケメンだったので、ヴェラを降板してからどうしているのか気になっていました。
今回、思わぬ再開にビックリ。
久しぶりにデヴィッド・レオンが拝めてよかったですが、もっと出番が欲しかった……。
中途半端に出て中途半端にいなくなってしまったのが残念です。
他の注目のキャストでは、イギリスのドラマを観ているとしょっちゅう出くわすアレックス・ジェニングスが、今回も厭味ったらしいジュリアの元夫役で半端ない存在感を示し、さすがの演技でした。
観終わってみると、そもそもジュリアは何であんな厭味な男と結婚していたのかという新たな謎が生まれるとともに、あまりに年のかけ離れた恋愛はやっぱり理解しがたいなと改めて実感した、そんなドラマでした。
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かもしれませんね。
grandmaさんのコメント読むまであのシーンのこと忘れてましたが、そういえば解明されてないなと。
それにしても、世の中、国際ロマンス詐欺とかで中年女性がコロッと騙されてしまうニュースを見るにつけ、なんで騙されるかな~と不思議に思うんですが、でも、今は冷静でも、自分もそうならないとは限らないと過信しないようにしています。
このドラマに関しては、ジュリアの決断を「なんで?」と疑問に思っているうちはまだ大丈夫かと(笑)。